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煩
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わづらひ
ふりがな文庫
“
煩
(
わづらひ
)” の例文
彼
(
かれ
)
は学校生活の時代から一種の読書家であつた。卒業の
後
(
のち
)
も、衣食の
煩
(
わづらひ
)
なしに、講読の利益を適意に収め得る
身分
(
みぶん
)
を
誇
(
ほこ
)
りにしてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
誰
(
だれ
)
だと
思
(
おも
)
ふ、
嚊
(
かゝあ
)
が
長
(
なが
)
の
煩
(
わづらひ
)
でなけりや、
小兒
(
がき
)
なんぞ
連
(
つ
)
れちや
來
(
こ
)
ねえ。
恁
(
か
)
う、
奴
(
やつこ
)
、
思切
(
おもひき
)
つて
飛込
(
とびこ
)
め。
生命
(
いのち
)
がけで
突入
(
つツぺえ
)
れ!
汝
(
てめえ
)
にや
熱
(
あつ
)
いたつて、
父
(
ちやん
)
にはぬるいや。
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
思へば/\
髮
(
はつ
)
冠
(
かむり
)
を
突
(
つ
)
き候。太守樣にも至極御氣張り被
レ
遊候御樣子も被
レ
伺申候。又此上御
煩
(
わづらひ
)
重
(
おもり
)
候ては、誠に
暗
(
やみ
)
の世の中に罷成儀と、只身の置處を不
レ
知候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
実
(
げ
)
に彼は日頃この
煩
(
わづらひ
)
を逃れん為に、努めてこの敵を避けてぞ過せし。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
先々月
晦日
(
みそか
)
より、太守樣俄に御病氣不
二
一と通
一
御
煩
(
わづらひ
)
、大小用さへ御床之内にて、御
寢
(
やすみ
)
も不
レ
被
レ
爲
レ
成、先年の御煩の樣に相成模樣にて、至極御世話被
レ
成候儀に御座候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
▼ もっと見る
それが
曝露
(
ばくろ
)
したので、本人は無論解雇しなければならないが、ある事情からして、
放
(
ほう
)
つて置くと、支店長に迄多少の
煩
(
わづらひ
)
が及んで
来
(
き
)
さうだつたから、
其所
(
そこ
)
で自分が責を引いて辞職を申し
出
(
で
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼等
(
かれら
)
は
複雜
(
ふくざつ
)
な
社會
(
しやくわい
)
の
煩
(
わづらひ
)
を
避
(
さ
)
け
得
(
え
)
たと
共
(
とも
)
に、
其
(
その
)
社會
(
しやくわい
)
の
活動
(
くわつどう
)
から
出
(
で
)
る
樣々
(
さま/″\
)
の
經驗
(
けいけん
)
に
直接
(
ちよくせつ
)
觸
(
ふ
)
れる
機會
(
きくわい
)
を、
自分
(
じぶん
)
と
塞
(
ふさ
)
いで
仕舞
(
しま
)
つて、
都會
(
とくわい
)
に
住
(
す
)
みながら、
都會
(
とくわい
)
に
住
(
す
)
む
文明人
(
ぶんめいじん
)
の
特權
(
とくけん
)
を
棄
(
す
)
てた
樣
(
やう
)
な
結果
(
けつくわ
)
に
到着
(
たうちやく
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“煩”の意味
《名詞》
(ハン)わずらわしさ。
(出典:Wiktionary)
煩
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
“煩”を含む語句
煩悶
煩悩
可煩
煩累
煩瑣
長煩
御煩
子煩悩
煩悩即菩提
恋煩
大煩
煩聒
心煩
思煩
気煩
煩悩熾盛
煩雑
煩惱
煩労
煩悩児
...