“煩労”の読み方と例文
読み方割合
はんろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの布告、著述のごとき、傍訓、助語の煩労はんろうありて、天下これをよく了解する者、また幾許人いくばくにんぞ。あるいは教授の至らざるなりといえども、もと学習のやすからざるによる。
平仮名の説 (新字新仮名) / 清水卯三郎(著)
精神的には導かれ守られる代りに、世俗的な煩労はんろう汚辱おじょくを一切おのが身に引受けること。僭越せんえつながらこれが自分のつとめだと思う。学も才も自分は後学の諸才人におとるかも知れぬ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
播州ばんしゅうの山々や僻地へきち海浜かいひんがふくまれているため、いたるところに土豪が住み、強賊ごうぞくが勢力をつくり、これらの土匪どひ討伐とうばつしていたひには、ほとんど、戦費と煩労はんろうに追われてしまい
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)