“土匪”の読み方と例文
読み方割合
どひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の襟がみを吊るしあげている逞しい腕を、生半可なまはんか引掻ひっかきなどしたので、土匪どひは、この小さい者にも疑いぶかい眼を光らした。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
トランクも次手にもたせかけて置こう。さあ、これで土匪どひに遇っても、——待てよ。土匪に遇った時にはティップをやらなくっても好いものかしら?
雑信一束 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
子供はえるし、飢饉年は続くし、税金は重なるし、土匪どひや兵隊が乱暴するし、官吏や地主がのしかかって来るし、すべての苦しみは彼をして一つの木偶でくとならしめた。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)