“分泌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶんぴつ75.0%
ぶんぴ25.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
訪問客、すなわち蝶々はその長いくちばしを花中へ差し込み、花蓋かがいのもとの方の内面に分泌ぶんぴつしているみつうのである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
女たちの淫らな眼は、それを想像するだけでも媚液びえき分泌ぶんぴつして、れた果物がおかれてあるように、トム公を眺め合った。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
機会主義者の少数は追従と贈賄との巧みな使い方で案外な現世の幸福を得たし、隠者的な人たちは、その文学精神を鋭くすることによって、あてのない現実の生活から真珠を分泌ぶんぴつさせたのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
これは、決して、虚飾きょしょくや、阿諛あゆからではなくて、如何いかなる場合にも他人に一縷いちるの逃げみちを与えてくつろがせるだけの余裕を、氏の善良性が氏から分泌ぶんぴつさせる自然の滋味じみほかならないのです。
又犬の胃液の分泌ぶんぴつや何かの工合ぐあいを見るには犬の胸を切って胃の後部を露出ろしゅつして幽門ゆうもんの所を腸とはなしてゴム管に結ぶそして食物をやる、どうです犬は食べると思いますか食べないと思いますか。あっ、どうかしましたか。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
虫取りスミレもヒトデも、毒液を出して、獲物を殺したうえ、吸収してしまうのだが、この人花は毒液を分泌ぶんぴするわけではなかった。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
恢復くわいふくしかけた病後びやうご疲勞ひらうよるねばるやうなあせ分泌ぶんぴさせた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)