“ぶんぴつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
分泌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
打ちたなければいけない、生きなければいけない。真理というものは、洞窟どうくつの壁から分泌ぶんぴつされる鍾乳石しょうにゅうせきのように、頭脳から分泌される堅い独断説ではない。真理とは生にほかならない。
又犬の胃液の分泌ぶんぴつや何かの工合ぐあいを見るには犬の胸を切って胃の後部を露出ろしゅつして幽門ゆうもんの所を腸とはなしてゴム管に結ぶそして食物をやる、どうです犬は食べると思いますか食べないと思いますか。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
機会主義者の少数は追従と贈賄との巧みな使い方で案外な現世の幸福を得たし、隠者的な人たちは、その文学精神を鋭くすることによって、あてのない現実の生活から真珠を分泌ぶんぴつさせたのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)