“鍾乳石”の読み方と例文
読み方割合
しょうにゅうせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがまたおのずからなまるみを暖く抱いて、眼のとどかない上の方から、眼の先の寝床の上まで、大きな鍾乳石しょうにゅうせきのように垂れ下っている。
女体 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼女の石窖は奥深い石灰洞から成っていた。数本の鍾乳石しょうにゅうせきの柱は、襞打ひだうつ高い天井の岩壁から下っていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
打ちたなければいけない、生きなければいけない。真理というものは、洞窟どうくつの壁から分泌ぶんぴつされる鍾乳石しょうにゅうせきのように、頭脳から分泌される堅い独断説ではない。真理とは生にほかならない。