“ぶんぴ”の漢字の書き方と例文
語句割合
分泌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
へびしばら凝然ぢつとしてきはめておもむろに棺臺くわんだいしたかくれた。卯平うへいかほ黄昏たそがれひかりあをかつた。かれはそれから他出たしゆつすることもまれになつた。恢復くわいふくしかけた病後びやうご疲勞ひらうよるねばるやうなあせ分泌ぶんぴさせた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
虫取りスミレもヒトデも、毒液を出して、獲物を殺したうえ、吸収してしまうのだが、この人花は毒液を分泌ぶんぴするわけではなかった。獲物は身動きもできぬほど、桃色の肉団に包まれているばかりだ。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)