“憂(うりょ)” の例文
慈恩の笄でございます、母性愛の光でございます、子を憂(うりょ)うる孫兵衛の母が、いまわの際(きわ)の意見を縫いつけた呪縛(じゅばく)の針でございます。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「じつはちと、世相、憂(うりょ)うべきものを感じまして、後刻には、殿(でん)ノ法印(ほういん)どのの許(もと)へも伺いたいとぞんじおりまする」