“家宣”の読み方と例文
読み方割合
いえのぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西之丸に隠居した前将軍家宣いえのぶから貰いうけた拝領面——出目洞白でめどうはく刀彫とうぼりの鬼作と称せられている鬼女面を秘めた一箇の箱。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宝永六年の二月、家宣いえのぶが将軍宣下をすると同時に、綱吉の近臣を残らず罷免ひめんした故実をひき、もっともらしい献策をしたのを、政岑がそのままとりあげたのである。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
孝和は長じてから甲府の徳川綱重とくがわつなしげ並びにその子綱豐つなとよに仕えたので、寳永ほうえい元年に綱豐が将軍の世子となり、名も家宣いえのぶと改めたときに、孝和もまたこの世子附として幕府の御家人となり
関孝和 (新字新仮名) / 石原純(著)