“三股”の読み方と例文
読み方割合
みつまた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その多多利というのは椯とも線柱とも書いて、糸を巻くために用いる三股(みつまた)の挊(かせ)のごとき物だと言えば、何かこれらの金属品を通じて、同じタタラの称を下すべき仔細があったのかも知れぬ。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
文子は綱宗が高尾を身受して舟に載せて出て、三股(みつまた)で斬つたと云ふ俗説を反駁(はんぱく)する積(つもり)で、高尾が仙台へ連れて行かれて、子孫を彼地(かのち)に残したと書いたのだが、それは誤を以て誤に代へたのである。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
その間(ま)もあらず一同を載せた屋根船は殊更に流れの強い河口の潮(うしお)に送られて、夕靄(ゆうもや)の中(うち)に横(よこたわ)る永代橋(えいたいばし)を潜(くぐ)るが早いか、三股(みつまた)は高尾稲荷(たかおいなり)の鳥居を彼方(かなた)に見捨て、暁方(あかつきがた)の雲の帯なくかなかずの時鳥(ほととぎす)と
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)