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かつちゆう
もちろんこの
鐵の
甲胄の
他に、
革製のものもあつたと
思はれますが、これはとっくに
腐つてしまひ、
今は
殘つてをりません。
そして
男子のものには、
身に
甲胄をつけ
劍を
佩いてゐる
勇ましい
形をしたのがあり、
婦人の
像には、
髮を
結びたすきをかけ、
何か
品物を
捧げてゐるようなのもあります。
しかし、これらの
甲胄をどういふふうに
着けてゐたかといふことは、あの
埴輪人形に
甲胄を
裝ふたのが
遺つてをりますので、それを
見て
大體の
恰好を
想像することが
出來ます。(
第六十九圖)