“かつちう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甲冑80.0%
甲胄20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将門の軍は二度の戦に甲冑かつちうれ、兵具ひやうぐも十二分ならず、人数も薄く寒げに見えた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
又行方知ラズトモ聞ヘケレバ、後見ノ男ヲ呼デ曰ク、武士ノ家ニ生レテハ十歳ニモ成ヌレバ甲冑かつちうヲ帯シ、軍陣ヘ出デ、討死スルコソ面目トハ承レ、言フニ甲斐ナク我ヲ残シ置給フ事恨ミテモ由ゾナキ
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
また、安永中あんえいちう続奥ぞくおく細道ほそみちには、——故将堂女体こしやうだうによたい甲胄かつちうたいしたる姿すがた、いとめづらし、ふるざうにて、彩色さいしきげて、下地したぢなる胡粉ごふんしろえたるは。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
またともゆめむ。たび蒋侯神しやうこうじん白銀しろがね甲胄かつちうし、ゆきごと白馬はくばまたがり、白羽しらはひてしたしみづからまくらくだる。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞ婦人ふじん甲胄かつちうして長刀なぎなたちたる木像もくざうふたつを安置あんちせり。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)