甲胄かつちう)” の例文
また、安永中あんえいちう続奥ぞくおく細道ほそみちには、——故将堂女体こしやうだうによたい甲胄かつちうたいしたる姿すがた、いとめづらし、ふるざうにて、彩色さいしきげて、下地したぢなる胡粉ごふんしろえたるは。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
またともゆめむ。たび蒋侯神しやうこうじん白銀しろがね甲胄かつちうし、ゆきごと白馬はくばまたがり、白羽しらはひてしたしみづからまくらくだる。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞ婦人ふじん甲胄かつちうして長刀なぎなたちたる木像もくざうふたつを安置あんちせり。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)