武具ぶぐ)” の例文
プーンと匂う煙硝の香、ギラギラ輝く甲冑かっちゅう武具ぶぐ焔を上げる数十本の松火たいまつ! さきに行く駕籠の戸がひらけ、乗っている主人の姿が見える。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ここの渓流けいりゅうでは砂金さきんがとれる、砂金をうってよろい小太刀こだち金具かなぐをつくる少女があり、そうかと思うと、かわをついで絹糸きぬいとで、武具ぶぐ草摺くさずりをよろっているうちも見える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)