“浮草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うきくさ71.4%
うきぐさ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば『浮草うきくさ』の如き丁度関節炎を憂いて足腰あしこしたないでていた最中で、病床に腹這はらんばいになって病苦と闘いながらポツポツ訳し
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
元来此の女はやま浮草うきくさと云う茶見世へ出て居りました浮草うきくさのおなみという者で、黥再刺いれなおしで市中お構いになって、島数しまかずの五六たびもあり、小強請こゆすりかた筒持つゝもたせをする
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ゆるながれ浮草うきぐさおびいた。わたしれなかつたのは、れるのをいとつたのでない、なみおそれたのでない。圓山川まるやまがははだれるのをはゞかつたのであつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あし枯葉かれはをぬら/\とあをぬめりのみづして、浮草うきぐさ樺色かばいろまじりに、船脚ふなあしころの、五位鷺ごゐさぎはうちやう。またひとしきりはげしくきふに、なめらかなおもみづひゞいて、鳴渡なりわたるばかりとつたが。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)