“うきぐさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.0%
浮草20.0%
浮艸10.0%
浮萍10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど結局は、流されたうきぐさがその漂着した池に落ちつき、白い根をおろすやうに、彼もやはりこの灰色の病者の世界に根をおろし、日々を生きて行かねばならなかつた。
月日 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
あし枯葉かれはをぬら/\とあをぬめりのみづして、浮草うきぐさ樺色かばいろまじりに、船脚ふなあしころの、五位鷺ごゐさぎはうちやう。またひとしきりはげしくきふに、なめらかなおもみづひゞいて、鳴渡なりわたるばかりとつたが。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
年齢としには増せた事を言い出しては両親にたもとを絞らせた事はあっても、又何処どこともなく他愛たわいのない所も有て、なみに漂う浮艸うきぐさの、うかうかとして月日を重ねたが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
片明る菱、浮萍うきぐさ
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)