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萍
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うきぐさ
ふりがな文庫
“
萍
(
うきぐさ
)” の例文
今までは全く他人本位で、根のない
萍
(
うきぐさ
)
のように、そこいらをでたらめに
漂
(
ただ
)
よっていたから、
駄目
(
だめ
)
であったという事にようやく気がついたのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれど結局は、流された
萍
(
うきぐさ
)
がその漂着した池に落ちつき、白い根をおろすやうに、彼もやはりこの灰色の病者の世界に根をおろし、日々を生きて行かねばならなかつた。
月日
(新字旧仮名)
/
北条民雄
(著)
『又と、
何日
(
いつ
)
これだけの顔が会えるか、浪人すれば
萍
(
うきぐさ
)
じゃ、このまま別れるのもさびしいて』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
墓は皆暗かった、土地は高いのに、じめじめと、落葉も払わず、
苔
(
こけ
)
は
萍
(
うきぐさ
)
のようであった。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
萍
(
うきぐさ
)
の花からのらんあの雲へ 一茶
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
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萍
(
うきぐさ
)
の
温泉
(
ゆ
)
の湧く岸に
倚
(
よ
)
り茂る
別府温泉
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
萍
漢検1級
部首:⾋
11画
“萍”を含む語句
浮萍
雲萍雑志
末松青萍
磯萍水
緑萍
萍子
萍水
萍郷
雲萍
雲萍雑誌
雲遊萍寄