“浮々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うきうき40.6%
うか/\21.9%
うかうか18.8%
うき/\15.6%
うわ/\3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人気女優が、昔々の幼い恋の相手であったと分ると、厭人病者の彼も、少しばかり浮々うきうきして、彼女が懐しいものに思われて来るのであった。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
合せしからは浮々うか/\江戸におち付ては居るまじ翌日あすくらきより起出おきいでて其の方は品川の方より段々だん/\に尋ぬべし我は千ぢゆ板橋いたばしなど出口々々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
君江は自分との関係がえればかえってそれをよい事にして、直様すぐさま代りの男を見付けて、今と同じように、たわいもなく浮々うかうかと日を送るに相違ない。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
私は斯んな他愛もないことを、急に浮々うき/\と喋舌りながら、山荘を目ざして、辛うじて二人ならべるほどの近径から急坂を登つた。
タンタレスの春 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
花「憎らしいよ海上さんは、そんなに浮々うわ/\してるから、先が案じられるッてえのですわ、つめ/\しますよ」