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『タンタレスの春』
ふりがな文庫
『
タンタレスの春
(
タンタレスのはる
)
』
その頃ナンシーは、土曜から日曜にかけて毎週きまつて私を横浜から訪れて、私に従つて日本語を習ふのだと称してゐた。彼女と私の父親同志がボストンの大学でクラス・メートであつた。ナンシーの父親は山下町にオフイスをもつて、小規模の貿易商を経営してゐた …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「モダン日本 第七巻第六号」文藝春秋社、1936(昭和11)年6月1日号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約17分(500文字/分)
朗読目安時間
約28分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
炎
(
もや
)
少年
(
ニツカア
)
去
(
う
)
実
(
げ
)
低声
(
こごゑ
)
定
(
きま
)
寄
(
よこ
)
羅衣
(
うすぎぬ
)
吐
(
つ
)
愧麗
(
きれい
)
扉
(
ドア
)
数多
(
あまた
)
道程
(
みちのり
)