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浮草
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うきくさ
ふりがな文庫
“
浮草
(
うきくさ
)” の例文
例えば『
浮草
(
うきくさ
)
』の如き丁度関節炎を憂いて
足腰
(
あしこし
)
が
起
(
た
)
たないで
臥
(
ね
)
ていた最中で、病床に
腹這
(
はらんばい
)
になって病苦と闘いながらポツポツ訳し
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
元来此の女は
山
(
やま
)
の
浮草
(
うきくさ
)
と云う茶見世へ出て居りました
浮草
(
うきくさ
)
のお
浪
(
なみ
)
という者で、黥
再刺
(
いれなおし
)
で市中お構いになって、
島数
(
しまかず
)
の五六
度
(
たび
)
もあり、
小強請
(
こゆすり
)
や
騙
(
かた
)
り
筒持
(
つゝもた
)
せをする
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
で、
老爺
(
ぢい
)
は
今度
(
こんど
)
は
自分
(
じぶん
)
の
刻
(
きざ
)
んだ
魚
(
うを
)
を、これは
又
(
また
)
、
不状
(
ぶざま
)
に
引握
(
ひんにぎ
)
つたまゝ
斉
(
ひと
)
しく
投
(
な
)
げる、と
潵
(
しぶき
)
が
立
(
た
)
つたが、
浮草
(
うきくさ
)
を
颯
(
さつ
)
と
分
(
わ
)
けて、
鰭
(
ひれ
)
を
縦
(
たて
)
に
薄黒
(
うすぐろ
)
く、
水際
(
みづぎは
)
に
沈
(
しづ
)
んでスツと
留
(
とま
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
假初
(
かりそめ
)
ならぬ三
世
(
ぜ
)
の
縁
(
えん
)
おなじ
乳房
(
ちぶさ
)
の
寄
(
よ
)
りし
身
(
み
)
なり
山川
(
さんせん
)
遠
(
とほ
)
く
隔
(
へだ
)
たりし
故郷
(
こきやう
)
に
在
(
あ
)
りし
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
さへ
東
(
ひがし
)
の
方
(
かた
)
に
足
(
あし
)
な
向
(
む
)
けそ
受
(
う
)
けし
御恩
(
ごおん
)
は
斯々此々
(
かく/\しか/″\
)
母
(
はゝ
)
の
世
(
よ
)
にては
送
(
おく
)
りもあえぬに
和女
(
そなた
)
わすれてなるまいぞと
寐
(
ね
)
もの
語
(
がたり
)
に
云
(
い
)
ひ
聞
(
き
)
かされ
幼
(
をさ
)
な
心
(
ごゝろ
)
の
最初
(
そも/\
)
より
胸
(
むね
)
に
刻
(
きざ
)
みしお
主
(
しゆう
)
の
事
(
こと
)
ましてや
續
(
つゞ
)
く
不仕合
(
ふしあはせ
)
に
寄
(
よ
)
る
方
(
かた
)
もなき
浮草
(
うきくさ
)
の
我
(
わ
)
れ
孤子
(
みなしご
)
の
流浪
(
るらう
)
の
身
(
み
)
の
力
(
ちから
)
と
頼
(
たの
)
むは
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
鄙
(
ひな
)
はさて
都
(
みやこ
)
はもとより、
衣
(
きぬ
)
輕
(
かろ
)
く
戀
(
こひ
)
は
重
(
おも
)
く、
褄
(
つま
)
淺
(
あさ
)
く、
袖
(
そで
)
輝
(
かゞや
)
き
風
(
かぜ
)
薫
(
かを
)
つて、
緑
(
みどり
)
の
中
(
なか
)
の
涼傘
(
ひがさ
)
の
影
(
かげ
)
、
水
(
みづ
)
にうつくしき
翡翠
(
ひすゐ
)
の
色
(
いろ
)
かな。
浮草
(
うきくさ
)
、
藻
(
も
)
の
花
(
はな
)
。
雲
(
くも
)
の
行方
(
ゆくへ
)
は
山
(
やま
)
なりや、
海
(
うみ
)
なりや、
曇
(
くも
)
るかとすれば
又
(
また
)
眩
(
まばゆ
)
き
太陽
(
たいやう
)
。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“浮草(ウキクサ)”の解説
ウキクサ(浮草、萍、蘋、学名: Spirodela polyrhiza)はウキクサ亜科ウキクサ属に属する水生植物の1種であり、淡水域の水面に生育する。直径 3–10 mm ほどの葉状体から、多数の根が水中に伸びている。葉状体は5–16脈をもち、裏面はふつう紫色を帯びる。秋になると根をもたない休眠芽を形成し、水底で越冬することがある。このように秋になると姿を消し、春に再び現れることから「」ともよばれた。また「鏡草」という古名もある。
(出典:Wikipedia)
浮
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“浮”で始まる語句
浮
浮世
浮標
浮々
浮雲
浮彫
浮気
浮木
浮腫
浮上