“たいしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
代赭51.9%
大赦21.2%
大社11.5%
岱赭5.8%
褪赭3.8%
代謝1.9%
大射1.9%
赭色1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東京から来た石田の目には、ず柱が鉄丹べんがらか何かで、代赭たいしゃのような色に塗ってあるのが異様に感ぜられた。しかし不快だとも思わない。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
「将門の罪は、厳罰に値するが、折ふし、天皇御元服の大赦たいしゃあるによって、赦免、仰せつけられる。帰国して、謹慎を示すがいい」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うけたまわれば、弁ノ殿には、これより紀州きしゅう高野こうや播磨はりま大山寺たいせんじ伯耆ほうき大社たいしゃ、越前の平泉寺などへ、内々の綸旨りんじをおびて、忍びやかに御廻国のよし。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
岱赭たいしゃ色、古びた緑金色。ちょっとはなれて右手にあるボリス・ゴドノフの寺院のビザンチンのドーム——皆日本人がいつからか知って居る色だ。
曾遊そうゆう榛名はるな赤城あかぎの山々は、夕の空に褪赭たいしゃ色ににじんでいた。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
和尚後年、生死しょうじ代謝たいしゃの際に臨みて一偈いちげを賦するに当たり、偈中に「曹源そうげんの滴水てきすい一生用不尽いっしょうもちうれどもつきず
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
諸儒もまた孔子の冢において礼を講じ、郷飲し、大射たいしゃした。孔子の冢は大いさ一けい、もと孔子の住んだ堂は後に廟となって孔子の衣冠琴車書を蔵している。漢に至るまで二百余年絶えたことがない。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
赭色たいしゃになりてはすの茎ばかり情のう立てる間に、世を忍びげの白鷺しらさぎがそろりと歩む姿もおかしく、紺青色こんじょういろに暮れて行くそらにようやくひかり出す星を背中にって飛ぶかり
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)