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綿入
読み方 | 割合 |
わたいれ | 69.2% |
わたい | 15.4% |
めんいり | 11.5% |
めんい | 3.8% |
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そして紫の銘仙の
袷の下に緋の紋羽二重の
綿入の下着を着て、
被布は着けずにマントを着た姿を異様な
情ない姿に思はれた。
二番めのわがおもふどちは、おれの
仲よしだといふくらゐの
意味で、おれだつて
虱とおんなじことだ、とまるで、
綿入りの
着物の
縫ひめに
引き越して新たに家をなす
翌日より、親一人に、子一人に春忙がしき世帯は、
蒸れやすき髪に
櫛の歯を入れる暇もない。不断着の
綿入さえ見すぼらしく詩人の眼に
映る。
失恋は爺さんにとつて
綿入りの外套のやうに、少し目方が重過ぎたやうだ。