クツ)” の例文
又、クワクツの下に今一重別にはいてゐるので、下沓シタグツと言ふのだとすれば、此も亦あたりまへである。ところが、下簾・韈は、さう言ふものではなかつた。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
之を迎へて子の如く、子より愛し、更に其穿つたクツをとつて懐にするまでの民俗の残つたのも、壬生氏選定の古風が行はれずなつて後、世間の婿取りの普通の形となつてしまつた訣である。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)