“筋肉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんにく66.7%
にく25.0%
すじ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘次かんじには主人しゆじんうち愉快ゆくわいはたらくことが出來できた。かれ體躯からだむし矮小こつぶであるが、そのきりつとしまつた筋肉きんにく段々だん/″\仕事しごと上手じやうずにした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
見よ、お由の顔! 歯を喰絞つて、眼を堅く閉ぢて、ピリピリと眼尻の筋肉にく痙攣ひきつけてゐる。髪は乱れたまま、衣服きものはだかつたまま……。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
若林博士は……しかし顔の筋肉すじ一つ動かさなかった。呆然となっている私の顔を、冷やかに見返しながら、悠々と少女に近付いて腰をかがめた。耳に口を当てるようにして問うた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)