“筋書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すじがき53.8%
すじが15.4%
プロット7.7%
すぢがき7.7%
シノプセス7.7%
テーマ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつもの例によれば、ここへ誰か遺族が顔色をかえて駈けこんでくるのが筋書すじがきだったが、どうしたものか何時いつまでっても引取人ひきとりにんが現れない。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おわりには筋書すじがきの進行につれてないたりわらったりするようになった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
考えれば考えるほど、慄然ぞっとなってくる。第一、この大芝居を仕組んだ作者というのは、けっして犯人自身ではないのだ。つまりその筋書プロットが、あの五芒星呪文の本体なんだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「さうさ、自分のこさへた筋書すぢがき通りの死にやうをしたのだ」
この物語は、かれロジェル&ギャレを主人公とし、私を傍観者とする、瑞西スイツルの山中サン・モリッツの冬の盛り場ウィンタ・レゾルトにおける、一近代的悲歌劇の筋書シノプセスだからである。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
運命のつけた題名みだしと、運命の書いた筋書テーマに、もつて行かれてしまふ場合もある。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)