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緊乎
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しツかり
忽ち
兎は
戸に
近づき、それを
開けやうとして
中の
方へ
押しましたが、
愛ちやんの
肘が
緊乎支へて
居て
駄目でした。
愛ちやんは
此急激な
變化に
一方ならず
驚かされました、
逡巡してる
場合ではないと
知つて、
直に
他の
手に
持つた
一ト片を
食はうとしましたが、顎が
足に
緊乎と
接合いて
了つてるので
好い
工合にそれを
抱く
方法を
考へつくや
否や、(それを
瘤のやうに
丸めて
了つて、それから
其れが
解けないやうに、
其右の
耳と
左足とを
緊乎と
持つて)
愛ちやんはそれを
廣場へ
持つて
行きました。