“粒々辛苦”の読み方と例文
読み方割合
りゅうりゅうしんく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我々月々の生命をつなぐ米穀野菜の類は、百姓の粒々辛苦りゅうりゅうしんくの産出物であるは言わでもの事であるが、これが夫婦共稼ぎのたまものであることを思わねばならぬ。
夫婦共稼ぎと女子の学問 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
しかし、橘をうじとし、橘を家の紋とし、源平争覇げんぺいそうはのころから、代々の楠木家の祖先が、よほどな粒々辛苦りゅうりゅうしんくで、土豪の地位を、築いてきたものには、ちがいあるまい。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
素人しろうと下宿をして働いている、母の粒々辛苦りゅうりゅうしんくの金とおもえば居ても立ってもおられず、明朝、だ皆の起きないうちにけだし、ゴルフ場まで探しに行こうと思いました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)