“苦辛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くしん93.8%
にがから6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先輩に聞けば一口にして知り得べき者を数月数年の苦辛くしんを経て漸く発明するが如きは、ややに似たれどもなかなかに迂ならず。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
前年と違いよほど苦辛くしんを重ねたれば少しは技術も進歩せりと思う、江藤新平えとうしんぺいを演ずるはずなれば、是非御家族をともない御来観ありたしという。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
苦辛にがからい胃散の味を荒れた舌に沁み込ませながら、破れ畳の上に寝ころんで、そこいらの壁や襖の楽書きの文句や絵に含まれている異様に露骨な熱情や
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)