“粒々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つぶつぶ55.6%
りゅうりゅう44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元来細胞なるものは、人間の身体の何十兆分の一という小さい粒々つぶつぶで、度の弱い顕微鏡にはかからない位の微粒子である。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
浪のように起伏する灯の粒々つぶつぶやネオンの瞬きは、いま揺り覚まされた眼のように新鮮で活気を帯びている。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
かつその質点の説のごとき、粒々りゅうりゅうこれをたなごころに見るがごとし。ああ化学の熟する、目また全牛を見ざらんとす。しるして同好のいまだこれを知らざる者に告ぐ。
化学改革の大略 (新字新仮名) / 清水卯三郎(著)
二丈あまりの材木が、その人々の粒々りゅうりゅうとながす汗に引き摺られて、作事場のほうへ曳かれて行くのだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)