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粒々
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つぶつぶ
ふりがな文庫
“
粒々
(
つぶつぶ
)” の例文
元来細胞なるものは、人間の身体の何十兆分の一という小さい
粒々
(
つぶつぶ
)
で、度の弱い顕微鏡にはかからない位の微粒子である。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
浪のように起伏する灯の
粒々
(
つぶつぶ
)
やネオンの瞬きは、いま揺り覚まされた眼のように新鮮で活気を帯びている。
母子叙情
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
すこし
離
(
はな
)
れている、ぼくにさえ聞えるほどの
激
(
はげ
)
しい
動悸
(
どうき
)
、
粒々
(
つぶつぶ
)
の汗が、小麦色に
陽焼
(
ひや
)
けした、豊かな
頬
(
ほお
)
を
滴
(
したた
)
り、黒いリボンで結んだ、髪の乱れが、
頸
(
くび
)
すじに、汗に
濡
(
ぬ
)
れ、
纏
(
まつわ
)
りついているのを
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
ですから私の
下僕
(
しもべ
)
などはそういう景色のよい所へ来ても、ヤクの
糞
(
ふん
)
の
粒々
(
つぶつぶ
)
行列して居る野原へ来ても一向平気なものです。雨の降ってるのも自分の着物の濡れるのも打忘れて面白くて堪らぬ。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
何か眼の中が熱くなって来て、墓場の上に
紅
(
あか
)
い
粒々
(
つぶつぶ
)
がパッと散って行くほど、僕は僕の
不甲斐
(
ふがい
)
なさを彼女に見せつけられたようだ。で、僕はたまらなくなって素足のまま墓場の道へ走って出た。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
粒
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
々
3画
“粒々”で始まる語句
粒々辛苦
粒々皆辛苦