“かつて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勝手73.6%
22.6%
1.9%
曾而1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おつぎは勝手かつて始末しまつをしてそれから井戸端ゐどばたで、だら/\とれるあせみづぬぐつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
列座れつざ方々かた/″\、いづれもかね御存ごぞんじのごとく、それがし勝手かつて不如意ふによいにて
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かつて乱心者らんしんものを取り抑えた際に、三右衛門ほか一人ひとりさむらい二人ふたりとも額に傷を受けた。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
たまに短尺たんじやくなど送つて句を書けと云ふ人あれど、短尺だけ恬然てんぜんととりつ離しにしていまかつて書いたことなし。
わが俳諧修業 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
たれかいう巾幗きんこく不成事ことをなさずと かつてきす神功じんごう赫々かくかくの
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
岡本花亭は霞亭を村尾源右衛門に紹介するに当つて、「君子の才行器識あり、うたもよみ候、曾而かつて嵯峨に隠遁いたし候を茶山老人に招かれ、備後黄葉山廉塾をあづかり、去年福山侯の聘に応じ解褐かつをとき候」と云つてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
雨天に而皆々被参候事に御坐候得ば曾而かつて不苦、草鞋さうあい布韈ふべつ尤妙に御坐候。遠方竹輿など被下候には及不申、此儀は堅御断申上候。但止宿之事は此節奈何いかゞ可有御坐、此は臨時之事と奉存候。此段匇匇奉答仕候。頓首。九月端五。松崎慊堂、伊沢長安様。尚以竹輿之事はくれ/″\も御断申上候也。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)