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滔々
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たう/\
ふりがな文庫
“
滔々
(
たう/\
)” の例文
と
滔々
(
たう/\
)
と縁日の口上口調で
饒舌
(
しやべ
)
り立てる大気焔に政治家君も文学者君も
呆気
(
あつけ
)
に取られて眼ばかりパチクリさせてゐた。
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
懸河
(
けんが
)
滔々
(
たう/\
)
たる老女の能弁を
鬚
(
ひげ
)
を弄しつゝ聴き居たる篠田「
老女
(
おば
)
さん、其れは何事ですか、
私
(
わたし
)
には
毫
(
すこし
)
もわかりませぬが」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
洗ふ
水音
(
みづおと
)
滔々
(
たう/\
)
として其の夜は
殊
(
こと
)
に一
天
(
てん
)
俄
(
には
)
かに
掻曇
(
かきくも
)
り
宛然
(
さながら
)
墨
(
すみ
)
を
流
(
なが
)
すに似て
礫
(
つぶて
)
の如き
雨
(
あめ
)
はばら/\と降來る
折柄
(
をりから
)
三更
(
さんかう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
滔々
(
たう/\
)
たる
水路
(
すゐろ
)
五百
余里
(
より
)
を
流
(
なが
)
れて東海に入り、
巨濤
(
こたう
)
に千
倒
(
たう
)
し風波に万
顛
(
てん
)
すれども
断折
(
だんせつ
)
砕粉
(
さいふん
)
せず、
直身
(
ちよくしん
)
挺然
(
ていぜん
)
として我国の
洋中
(
おきなか
)
に
漂
(
たゞよ
)
ひ、北海の地方に
近
(
ちか
)
より、
椎谷
(
しひや
)
の
貧民
(
ひんみん
)
に
拾
(
ひろは
)
れて
始
(
はじめ
)
て水を
辞
(
はな
)
れ
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
滔々
(
たう/\
)
たる
水路
(
すゐろ
)
五百
余里
(
より
)
を
流
(
なが
)
れて東海に入り、
巨濤
(
こたう
)
に千
倒
(
たう
)
し風波に万
顛
(
てん
)
すれども
断折
(
だんせつ
)
砕粉
(
さいふん
)
せず、
直身
(
ちよくしん
)
挺然
(
ていぜん
)
として我国の
洋中
(
おきなか
)
に
漂
(
たゞよ
)
ひ、北海の地方に
近
(
ちか
)
より、
椎谷
(
しひや
)
の
貧民
(
ひんみん
)
に
拾
(
ひろは
)
れて
始
(
はじめ
)
て水を
辞
(
はな
)
れ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
明朗なる音声もて
滔々
(
たう/\
)
述べ来れる吾妻は、悲憤の涙を絞りつゝ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
蒙むれば山内此末非人
乞食
(
こつじき
)
と成果るも官位は身に備れば伊賀亮の亮の字も心得て用ひ候
也
(
なり
)
と
辯舌
(
べんぜつ
)
滔々
(
たう/\
)
と水の流る如くに
述
(
のべ
)
ければ流石の越前守も言葉なく
暫時
(
しばし
)
控られしが
稍
(
やゝ
)
有
(
あつ
)
て山内に向かひ其方の身分委く聞ば尤もなり併し天一は
似物
(
にせもの
)
に相違なければ召捕
可
(
べし
)
といふに
伊賀亮
(
いがのすけ
)
容
(
かたち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ぞ
籠
(
こめ
)
たりける此所は名に
負
(
おふ
)
周智郡
(
すちごほり
)
大日山の
續
(
つゞ
)
き秋葉山の
絶頂
(
ぜつちやう
)
なれば
大樹
(
だいじゆ
)
高木
(
かうぼく
)
生茂
(
おひしげ
)
り晝さへ
暗
(
くら
)
き
木下闇
(
このしたやみ
)
夜は猶さらに月
暗
(
くら
)
く
森々
(
しん/\
)
として
更行
(
ふけゆく
)
樣に如何にも
天魔
(
てんま
)
邪神
(
じやしん
)
の
棲巣
(
すみか
)
とも云べき
峯
(
みね
)
には
猿猴
(
ましら
)
の木傳ふ聲谷には流水
滔々
(
たう/\
)
と
而
(
して
)
木魂
(
こだま
)
に
響
(
ひゞき
)
遠寺
(
ゑんじ
)
の
鐘
(
かね
)
も
最
(
いと
)
物
凄
(
すご
)
く遙に聞ば
野路
(
のぢ
)
の
狼
(
おほかみ
)
吼
(
ほえ
)
て青嵐
颯々
(
さつ/\
)
と
梢
(
こずゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
滔
漢検1級
部首:⽔
13画
々
3画
“滔々”で始まる語句
滔々滾々
滔々乎
滔々蕩々