“余弊”の読み方と例文
読み方割合
よへい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし蓄妾の久しく行われて来た余弊よへいを受けて、我が国でも明治の初めに民法を制定し、親族法を設くるに当りてはすこぶる苦心を要した。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
ですがこれは官尊民卑の余弊よへいとも云いましょうか。富貴なものにのみ美を認める見方は、極めて貧しい習慣に過ぎないのです。
民芸とは何か (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
また流行ともいえないほど、日常のものになりきっていたが、これに伴う趣向しゅこう数寄すきとか道具のぜいとか、いんすればおのずからどんな道にも余弊よへいの生じるのは同じことで
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)