“よへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
余弊41.7%
与平33.3%
与兵8.3%
余瓶8.3%
與平8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですがこれは官尊民卑の余弊よへいとも云いましょうか。富貴なものにのみ美を認める見方は、極めて貧しい習慣に過ぎないのです。
民芸とは何か (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
ほんの少し、つつみの上が明るんでいるなかで、茄子色なすいろの水の風だけは冷たかった。千穂子ちほこかまの下をきつけて、おそ与平よへいむかえかたがた、河辺まで行ってみた。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「何がええ、こいさん。与兵よへいか、オリエンタルのグリルか」
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
午後迄柊屋ひいらぎや旅館に休憩。午後烏丸一条南中田余瓶よへい居に行き、小野竹喬ちくきょう、福田平八郎、金島桂華、高倉観崖かんがい吉井勇よしいいさむ、谷崎潤一郎、年尾、立子と共に会席の饗に預る。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
與平よへいといふ親仁おやぢは、涅槃ねはんつたやうなかたちで、どうながら、佛造ほとけづくつたひたひげて、あせだらけだけれどもすゞしい、息子せがれ地藏眉ぢざうまゆの、あいくるしい、わかかほて、うれしさうにうなづいて
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)