“ならひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.5%
習慣15.2%
6.1%
6.1%
習俗6.1%
慣例3.0%
慣習3.0%
艮風3.0%
3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そはこれがわが世のならひゆること、さながら諸天の中のいときものゝ𢌞めぐる早さがキアーナの水の流れにまさる如くなればなり 二二—二四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「仕方がありませんよ、奥さん。実は土地ところ習慣ならひで、私の故郷くにではさうしなければならない事情があるのです。」
母の家も祖父の沒後よく世にあるならひの武士の商法とかで、山林に手を出し、地方唯一の名望家として政治屋にまた盛に擔ぎ上げられたが爲めに瞬く間に財産を傾け盡くして
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
前編ぜんへんのせたる三国嶺みくにたふげは、牧之老人が草画さうぐわならひて京山私儲わたくしして満山まんざん松樹まつのきゑがけり。越遊ゑついうの時三国嶺をこえしに此嶺このたふげはさらなり、前後の連岳れんがくすべて松を見ず。此地にかぎらず越後は松のすくなき国なり。
扨又、異国にては、怒にまかせてはみだりに死刑に行ひ、貴人といへども、会釈もなく厳刑に行ふ習俗ならひなるに、本朝にては、重き人はそれだけに刑をもゆるく当らるゝは、是れ又有がたき御事なり。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
平常つねは六碗七碗を快うひしも僅に一碗二碗で終へ、茶ばかり却つて多く飲むも、心に不悦まづさの有る人の免れ難き慣例ならひなり。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
時頼、さては其方そちが眼にも世は盛りと見えつるよな。盛りに見ゆればこそ、衰へん末の事の一入ひとしほ深く思ひらるゝなれ。弓矢の上に天下を與奪よだつするは武門の慣習ならひ
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
艮風ならひのかざ吹、むけづよ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
厄年の者これを求めて身體を撫で爾後これを小※つじに捨つるをならひとす云々。