“しきたり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慣例39.4%
習慣36.4%
慣習6.1%
風習6.1%
仕来3.0%
例法3.0%
先例3.0%
制度3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
震災後の吉原はまったく昔日せきじつおもかげを失って、慣例しきたりの廃止されることも多く、昔をしのぶよすがとてはなかった。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
すぐよこにお母さんらしい人が坐っていて、前の方には、この城下町の昔から慣例しきたりのようになっている物見遊山に用いられる重詰の御馳走がひらかれてあった。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
そして系図には習慣しきたりとして流儀の奥義がしるされてあり、それを与えられた武芸者は流儀の本家家元となれる。
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なぜなら、その太鼓というのが、朝駈けのくら以外には打つことのできぬ習慣しきたりになっていたからである。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それでも、永年の慣習しきたりというものは恐ろしいもので、かえって御当人達には、人に接するのを嫌う——いわば厭人えんじんとでも云うような傾向が強くなってまいりました。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
いいえ、ここまで云えば、私と久米八とが双生子の兄妹だったということも、また往時むかし慣習しきたりからして、双生児の畜生児は殺さねばならなかったということも、さらに里虹が両親からの云い伝えで、クイロスの船を赦免船と信じてしまったことも……。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その柿は、土地ところ風習しきたりにしたがって、彼女が楠木家へす日に、生家さとから苗を移して来たものなのだ。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いいえ、実はそれが、私のものなんだよ。私のこの白笄は、いわば全盛の記念かたみだけど、玉屋の八代の間これを挿したものと云えば、私の外何人もなかったそうだよ。それには、こう云う風習しきたりがあってね」と国分こくぶを詰めて、一口軽く吸い、その煙草を伊達に構えて語り出した。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
葬式のマネゴトをやるについては、これも浮世の仕来しきたりだから受けて置けと気軽な様子でお手渡しになったのです
御礼のつつみを拾われたからには、それが例法しきたり、拒むすべはありません。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ようございます。たんとそうなさいまし。と先例しきたりのごとく言い放ちて光代はね返りぬ。善平はさらに関せざるもののごとく、二言めには炭山がと、心はほとんど身に添わず。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
「ところでこれまではその関係あいだがらが主人と家来でございました。殿様と奴隷でございました。でもそれは理窟に合いませぬ。そうして古うございます。そうですふる制度しきたりです。改良あらためなければなりません」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)