“なれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナレ
語句割合
汝68.2%
馴14.8%
慣5.7%
成2.3%
免疫1.1%
前1.1%
忸1.1%
熟練1.1%
狎1.1%
習1.1%
誰1.1%
錬1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「嬉し悲しの色さへ見せぬ汝(なれ)が眼は、鉄と黄金(こがね)を混合(まじへ)たる冷き宝石の如し。」と云ひたるも、この種の女の眼にはあらざるか。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
引開れば是はまた家は裳脱(もぬけ)のから衣(ころも)被(き)つゝ馴(なれ)にし夜具(やぐ)蒲團(ふとん)も其まゝあれど主はゐず怪有(けふ)なる事の景況(ありさま)に是さへ合點(がてん)行(ゆか)ざりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なんてませた言い方だろう、もう慣(なれ)っ子(こ)になっているから、船中同士はさのみ驚かないけれど、七兵衛につれられて来た若い女その人は、真赤になりました。
麋(おほしか)の狩人(かりうど)の成(なれ)の果(はて)なる看護人(かんごにん)、かなたを通り過ぐ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
最初は一番毒の少ないカナトウ鰒をば喰いましたが、だんだん免疫(なれ)て来ますと虎鰒、北枕ナンチいうものを喰わんとフク喰うたような気持になりまっせん。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それでもダンダンと毒に免疫(なれ)て来ると見えて、後日(しまい)には何とものうなって来ます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私(わっち)が今立聞をしていたら、孝助の母親(おふくろ)が咽喉(のど)を突いて、お前(なれ)さん方の逃げた道を孝助に教(おせ)えたから、こゝへ追掛(おっか)けて来るに違(ちげ)えねえから、お前(めえ)さんは此の石橋の下へ抜身(ぬきみ)の姿(なり)で隠れていて
よく眠れたかとか、郷里(くに)の夢を見なかつたかとか、お吉は昨晩(ゆうべ)よりもズット忸(なれ)々しく種々(いろ/\)な事を言つてくれたが
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「何、突出しやせん。汝(きさま)はなかなか熟練(なれ)たものだ。」
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お杉は重蔵に比べると、殆ど十歳(とう)ばかりの姉であったが、何時(いつ)か此(この)二人が狎(なれ)馴染(なじ)んで、一旦は山の奥へ身を隠した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「そんなこと言ったって、爺(じん)つあまや。何しろまだ十六だもの……裁縫(てど)習(なれ)えにもやんねえのだもの、考(かんげ)えで見ればこのわらしも……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
性(さが)は得(え)て、また誰(なれ)恋(こ)ひて、その熟実(うみみ)
夏の日 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
踊の錬(なれ)で、身のこなしがはずんだらしい、その行く時、一筋の風がひらひらと裾を巻いて、板敷を花片(はなびら)の軽い渦が舞って通った。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)