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慣
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なれ
ふりがな文庫
“
慣
(
なれ
)” の例文
すべて物に
慣
(
なる
)
ればその妙あり、
山猟
(
さんれふ
)
に
慣
(
なれ
)
たる者は雪の
足跡
(
あしあと
)
を見てその
獣
(
けもの
)
をしり、またこれは今朝のあしあと、こは今ゆきしあとゝその時をもしる也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
なんてませた言い方だろう、もう
慣
(
なれ
)
っ
子
(
こ
)
になっているから、船中同士はさのみ驚かないけれど、七兵衛につれられて来た若い女その人は、真赤になりました。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
元より養ふ人なければ、食物も思ふにまかせぬにぞ、心ならずも鷲郎は、
慣
(
なれ
)
し
業
(
わざ
)
とて野山に
猟
(
かり
)
し、小鳥など
捉
(
と
)
りきては、
漸
(
ようや
)
くその日の
糧
(
かて
)
となし、ここに幾日を送りけり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
其夏の事なりし
師匠
(
ししやう
)
感應院の
供
(
とも
)
して和歌山の城下なる
藥種屋市右衞門
(
やくしゆやいちゑもん
)
方へ參りけるに感應院は
奧
(
おく
)
にて祈祷の内寶澤は
店
(
みせ
)
に來り
番頭
(
ばんとう
)
若者も
皆
(
みな
)
心安
(
こゝろやす
)
ければ
種々
(
さま/″\
)
の
咄
(
はなし
)
などして居たり
然
(
しか
)
るに此日は藥種屋にて土藏の
蟲干
(
むしぼし
)
なりければ寶澤も
藏
(
くら
)
の
二階
(
にかい
)
へ上りて見物せしが
遂
(
つひ
)
に見も
慣
(
なれ
)
ざる品を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人の
足立
(
あしたて
)
がたき処あれば一
条
(
でう
)
の
道
(
みち
)
を
開
(
ひら
)
き、春にいたり雪
堆
(
うづだか
)
き所は
壇層
(
だん/\
)
を作りて
通路
(
つうろ
)
の
便
(
べん
)
とす。
形
(
かたち
)
匣階
(
はこばしご
)
のごとし。
所
(
ところ
)
の
者
(
もの
)
はこれを
登下
(
のぼりくだり
)
するに
脚
(
あし
)
に
慣
(
なれ
)
て
一歩
(
ひとあし
)
もあやまつ事なし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
と
慣
(
なれ
)
っ
子
(
こ
)
になって事をなしつつあったのだが、自分の昨日の安定を与えたものは、徳川初期の先祖の血の賜物であったに過ぎないということを、今しみじみと自覚せしめられました。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
事
(
こと
)
慣
(
なれ
)
たる
踊
(
をどり
)
のけいご、かの水とりらもその
程
(
ほど
)
を見て
壻
(
むこ
)
に三
献
(
こん
)
を
祝
(
いは
)
はせ、かの手桶の水を二人して左右より
壻
(
むこ
)
の
頭
(
かしら
)
へ
滝
(
たき
)
のごとくあぶせかくる。これを見て
衆人
(
みな/\
)
抃躍
(
てをうち
)
てめでたし/\と
賀
(
いは
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
氷に
黄
(
き
)
な
粉
(
こ
)
をかけたるは江戸の目には見も
慣
(
なれ
)
ず
可笑
(
をかし
)
ければ、京水と
相目
(
あひもく
)
して
笑
(
わらひ
)
をしのびつゝ、是は
価
(
あたひ
)
をとらすべし、今ひとさらづゝ豆の粉をかけざるをとて、
両掛
(
りやうがけ
)
に
用意
(
ようい
)
したる
沙糖
(
さたう
)
をかけたる
削氷
(
けづりひ
)
に
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
是に
生
(
うま
)
れ是に
慣
(
なれ
)
て、年々の㕝なれども雪にこもりをるはおのづから
朦然
(
まうぜん
)
として心たのしからず。しかるに春の半にいたり
雪囲
(
ゆきかこひ
)
を
取除
(
とりのく
)
れば、日光明々としてはじめて
人間世界
(
にんげんせかい
)
へいでたるこゝちぞせらる。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
慣
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“慣”を含む語句
習慣
慣習
慣例
見慣
不慣
慣々
食慣
習慣的
物慣
慣用手段
世慣
手慣
看慣
慣性
慣手段
江戸慣
世事慣
金慣
都慣
言慣
...