“看慣”の読み方と例文
読み方割合
みな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一寸ちょっと首を傾げた。これが何を聞く時でも雪江さんのる癖で、看慣みなれては居るけれど、私はいつも可愛らしいと思う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
刑事の眼は門前に光って看慣みなれぬものは一々誰何すいかしたから、誰もイイ気持がしないで尋ねるものが余りなかった。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
長いことわずらっていたから、やつれた顔は看慣みなれていたが、此様こんな色になっていたのを見た事がない。厭に白けて、光沢つやがなくて、死の影に曇っているから、顔中が何処となく薄暗い。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)