“朦然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まうぜん66.7%
ぼんやり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是にうまれ是になれて、年々の㕝なれども雪にこもりをるはおのづから朦然まうぜんとして心たのしからず。しかるに春の半にいたり雪囲ゆきかこひ取除とりのくれば、日光明々としてはじめて人間世界にんげんせかいへいでたるこゝちぞせらる。
是にうまれ是になれて、年々の㕝なれども雪にこもりをるはおのづから朦然まうぜんとして心たのしからず。しかるに春の半にいたり雪囲ゆきかこひ取除とりのくれば、日光明々としてはじめて人間世界にんげんせかいへいでたるこゝちぞせらる。
ゑぐられる様に腹が痛む。小供等はまだ起きてない。家の中は森としてゐる。窓側の机の上にはまだ洋燈が朦然ぼんやりともつてゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)