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成
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なれ
宿し奉りし處
御部屋住の
儀成ば後々召出さるべしとの御約束にて
夫迄は何れへ成とも身を
寄時節を待べしとの上意にて
御墨附御短刀を
麋の
狩人の
成の
果なる
看護人、かなたを通り過ぐ。
溜る
辛苦の程察し入る呉々も
歡こばしきことにこそ
而其の
櫛は百五十兩の
形成ば佛前へ
供へて御先祖其外
父御にも悦ばせ給へと叔母女房とも
口を
黄門光圀卿の
明察に
見露し玉ひお手討に
相成ける然るに紋太夫に一人の
悴あり名を
大膳と呼べり親紋太夫の氣を
受繼てや
生得不敵の
曲者成ば一家中に是を