“成丈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なるたけ50.0%
なるた30.0%
なりた10.0%
なりたけ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又小虫を払う事にも慣れて、成丈なるたけ小虫の集らぬ様に避け、或は払うて、左手ゆんでに蕨を握り、且つ小虫を払い、右手めてにて採る。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
成丈なるたけ人の顔を見ないようにと走って、いつしか水車場の脇も通り越した時分
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
取るけれどもア云う気性だから旦那に金を遣わせないね、大きなうちへも這入らない、新道しんみちで一寸八畳に六畳位の小さな土蔵でもある位な家を借りて居るね、下女は成丈なりたけ遣わない
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
けれども出來できるなら成丈なりたけはやおとうと坂井さかゐあづけていて、この變動へんどうから自分じぶん餘裕よゆうに、幾分いくぶん安之助やすのすけ補助ほじよして、さうして本人ほんにん希望きばうどほり、高等かうとう教育けういくけさしてやらうといふ分別ふんべつをした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)