成丈なるた)” の例文
成丈なるたけ人の顔を見ないようにと走って、いつしか水車場の脇も通り越した時分
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
成丈なるたけ犬の己れに近づくを待って突然反撃、杖で撃つか下駄でるのです、たとい殺さぬまででも吠られた腹いせがすぐ出来てすこぶる愉快なものであります、それが今一歩すすんできては
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「そんなら成丈なるたけ景気のええお寺へ行こう」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)