ならは)” の例文
婚姻こんいんは秋山十五ヶ村をかぎりとして他所にもとめず。婦人ふじん他所にて男をもてば親族しんぞく不通ふつうしてふたゝ面会めんくわいせざるを、むかしよりのならはせとす。
だから、其様な諺や、言ひならはし、呪歌・呪言などに、詞霊の考へを固定させるに到る前の形を考へねばならぬ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
川崎金右衞門聲をあげだまれ傳吉もの/\しく言葉をかざり刄物の吟味を申立るが夫を汝にならはんや其意趣そのいしゆある事を言聞さん憑司事先年村持の山をきりたるとがに依て村役を退けたり其跡役あとやくは上の思召にて汝を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我国の餅花は春なり。正月十四日までをおほ正月といひ、十五日より廿日までを正月といふ、是わが里俗のならはせなり。
然程さるほどに彦三郎はならはたびなれども孝心かうしんふかきを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我国の餅花は春なり。正月十四日までをおほ正月といひ、十五日より廿日までを正月といふ、是わが里俗のならはせなり。
送りけるが娘お幸は今年ことし十七歳となり尋常なみ/\の者さへ山茶も出端でばなの年頃なるにまして生質うまれつき色白いろしろにして眼鼻めはなだちよく愛敬あいきやうある女子をなごなれば兩親りやうしんは手のうちたまの如くにいつくしみ手跡しゆせき縫針ぬひばりは勿論淨瑠璃三味線も心安き方へ頼みならはせ樂みくらして居ける處に一日あるひ長八は淺草觀音へ參詣なし夫より上野の大師へ參らんと車坂くるまざか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)