“常習”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうしゅう16.7%
じようしゆう16.7%
つね16.7%
ならい16.7%
ならはし16.7%
ならわし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長崎やさかいあたりで、南蛮人なんばんじんが日本人と争闘そうとうすると、常習じょうしゅうにやるかれらの手口てぐちである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
著者ちよしやごときはそれが常習じようしゆうとなつてゐるので、夜間やかん熟睡じゆくすいしてゐるときでも地震ぢしんにより容易ようい覺醒かくせいし、ゆめうつゝの境涯きようがいにありながらみぎ時間じかん暗算あんざんとうにとりかかるくせがある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
鍛練に鍛練を重ねても十分につとまるかどうか判らぬとがお能の常習つねじゃ。そげな卑屈な心掛で舞台に出てもえものと思うてんなさるとな。私の眼の黒いうちは其様そげな事は許さん。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
このころいくさがあッたと見え、そこここには腐れた、見るも情ない死骸しがいが数多く散ッているが、戦国の常習ならい、それを葬ッてやる和尚おしょうもなく、ただところどころにばかり
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
板目紙をふだの形にたつて、茶色の薬袋紙で裏打ちをした。それを二三枚づゝ、耽念に塩煎餠をあぶるやうに遠火で乾した。それに、若い女が凝つた筆法で筆を揮ふのが常習ならはしだつた。
昔の歌留多 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
乱世の常とて大抵の者が武芸を収める常習ならわしになっているので忍藻も自然太刀や薙刀なぎなたのことに手を出して来ると、従って挙動も幾分か雄々しくなった。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)