“じょうしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上州66.7%
常州11.1%
趙州11.1%
定宗2.8%
常習2.8%
肇輯2.8%
饒州2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上州じょうしゅう伊香保千明いかほちぎらの三階の障子しょうじ開きて、夕景色ゆうげしきをながむる婦人。年は十八九。品よき丸髷まげに結いて、草色のひもつけし小紋縮緬こもんちりめん被布ひふを着たり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
徒歩出発地は前にいう太平洋沿岸方面の常州じょうしゅう水戸で、到着地は日本海沿岸の越後国えちごのくに直江津なおえつの予定。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
道元が趙州じょうしゅうの「儞若一生不叢林、兀坐不道、十年五載、無人喚作儞唖漢」[なんじ若し一生不離叢林ふりそうりんなれば、兀坐不道ごつざふどうならんこと十年五載すとも
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
はじめて、藤本坊の英憲えいけんやまた円宗院の法印定宗じょうしゅうらが、五百余人の堂衆をしりえにつれて、大床の下に来て伏し
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長崎やさかいあたりで、南蛮人なんばんじんが日本人と争闘そうとうすると、常習じょうしゅうにやるかれらの手口てぐちである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『八犬伝』は文化十一年、馬琴四十八歳の春肇輯じょうしゅう五冊を発行し、連年あるいは隔年に一輯五冊または六、七冊ずつ発梓はっしし、天保十二年七十五歳を以て終結す。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「白磁とか青磁とか、そう大雑把おおざっぱに云われては敵わん、それは白磁の内でも『饒州じょうしゅうの白』と云って唐来の珍物じゃ」
嫁取り二代記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)