趙州じょうしゅう)” の例文
短刀を鞘へ収めて右脇へ引きつけておいて、それから全伽ぜんがを組んだ。——趙州じょうしゅう曰くと。無とは何だ。糞坊主くそぼうずめとはがみをした。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
道元が趙州じょうしゅうの「儞若一生不叢林、兀坐不道、十年五載、無人喚作儞唖漢」[なんじ若し一生不離叢林ふりそうりんなれば、兀坐不道ごつざふどうならんこと十年五載すとも
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
倶胝ぐてい和尚は指をて、趙州じょうしゅう和尚はかしわの樹を指さしたということだから、慢心和尚がああして幽霊のような手つきをして、自分の円い頭を辷らしているところに
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
とまったときにはじめてやむもので、これは禅宗のほうでもそうでありますが、始め題を出しまして、「趙州じょうしゅう」という題を出す。狗子くし仏性ぶっしょうがあるかないか。と問われて、趙州が無といった。
生活と一枚の宗教 (新字新仮名) / 倉田百三(著)