“まな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マナ
語句割合
50.3%
15.1%
9.5%
8.9%
7.8%
1.7%
真名1.7%
1.1%
大魚0.6%
真奈0.6%
目無0.6%
眞名0.6%
眞奈0.6%
真字0.6%
真魚0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はにかみながらそっと相手を見る恋のまなざしが、いろいろなことを甘く物語るようになるのも、冬の炉ばたにまさるところはない。
それからまた、横浜から箏を持ってまなびにゆくというひとにもわたしには心あたりがあるので、思わず破顔したのだった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
豊雄、七二ここに安倍あべ大人うしとまうすは、年来としごろ七三まなぶ師にてます。彼所かしこに詣づる便に、傘とりて帰るとて七四推して参りぬ。
學校がくかうといふのは此大島小學校このおほしませうがくかうばかり、其以外そのいぐわいにはいろはのいのまな場所ばしよはなかつたので御座ございます。ぼくはじめ不精々々ふしやう/″\かよつてました。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
まな叩く木兔あなづらひ。おのが尾をさやるを知らに。おのが羽をさやるを知らに。枝うつりいよりみだらひ。とよもせるかも。
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ある疑問に似たものを持つ思いなしか、まなざしなどにはその人のよりも聡慧そうけいらしさが強く現われては見えるが、切れ長な目の目じりのあたりのえんな所などはよく柏木かしわぎに似ていると思われた。
源氏物語:37 横笛 (新字新仮名) / 紫式部(著)
むこうて筋違すじっかいかどから二軒目に小さな柳の樹が一本、その低い枝のしなやかに垂れた葉隠はがくれに、一間口けんぐち二枚の腰障子こししょうじがあって、一枚には仮名かな、一枚には真名まなで豆腐と書いてある。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石舟斎は、長政の恩師であり、長政は、石舟斎のまな弟子だった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七三君は賢弟と南おもてえきして遊ばせ給ふ。掃守かもりかたはらに侍りて七四このみくらふ。文四がもて来し大魚まなを見て、人々大いにでさせ給ふ。
掃守かもりかたはらはべりて、ももの大なるをひつつ三一えき手段しゆだんを見る。漁父が大魚まなたづさへ来るをよろこびて、三二高杯たかつきりたる桃をあたへ、又さかづきを給うて三三こん飲ましめ給ふ。
お縁に来てみると、甲虫かぶとむしの箱のわきに、ブリキやセルロイドで作つた小さな車のおもちやを、真奈まなちやんがドッサリ持つて来てゐました。
かぶと虫 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
有一いういち君は四年生で、真奈まなちやんは二年生です。二人は競争で、毎朝涼しいうちに、夏休みの「おさらひ帳」を勉強します。
かぶと虫 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
どうかしばらくの間目をつぶっていてくださいなどと、目無まなしかたまや亀の背という手続きもなく、いとも無造作に海中の異郷に連れて行くのが普通である。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
むかうて筋違すぢつかひかどから二軒目けんめちひさなやなぎが一ぽんひくえだのしなやかにれた葉隱はがくれに、一間口けんぐちまい腰障子こししやうじがあつて、一まいには假名かな、一まいには眞名まな豆腐とうふいてある。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「何がそんなに面白いかえ」……かう消魂しく叫んで手古奈に走り寄つたは、太都夫の妹眞奈まなであつた。二人は一寸笑顏を見合せたまゝ互に井戸を覗く。おオ綺麗な紅葉よと眞奈も云つた。
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
永享十年八月二十三日四季部奏覧を終え、一条摂政兼良が真字まな序・仮字かな序ともに作った。永享十一年六月二十七日全部の功を終えた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
堺より真魚まなもたらして友来たるこのときつよに冥加をおもへ
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)