“まみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マミ
語句割合
50.0%
26.8%
魔魅5.6%
目見3.2%
2.5%
2.1%
1.4%
1.1%
眼眸1.1%
1.1%
眼見0.7%
0.7%
0.4%
0.4%
眉目0.4%
0.4%
0.4%
星眸0.4%
0.4%
0.4%
相見0.4%
0.4%
馬見0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼血にまみれつゝかの悲しき林を出づれば、林はいたくあれすたれて今より千年ちとせにいたるまで再びもとのさまにかへらじ。 六四—六六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
爾来じらい同志を糾合きうがふし、相共に此問題を研究し来りしが、時機やうやく到来し、こゝに一小雑誌を刊行して我が同胞にまみゆるの栄を得たるを謝す。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
海にあるやうな深い水の魔魅まみはないかも知れない、けれどもまた海の水のやうに、半死半生の病人が、痩せよろぼひて、渚をのたうち廻つたり、入江に注ぎ入る水に
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
奥のおん目見まみえをゆるされ、正服着て宮に参り、人々と輪なりに一間ひとまに立ちて臨御りんぎょを待つほどに、ゆがみよろぼひたる式部官に案内せられてきさき出でたまひ、式部官に名をいはせて
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
亡き母の憶ひが優しまみつむり叱られしことの食器鳴らしぬ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
利家は、この敗将を迎えるに、日頃以上、ねんごろだった。子息の利長も、父に劣らぬ誠意をもって、この落人の血にまみれた草鞋わらじの片方を解いてやりなどする。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひうるみのまみのかなしさ
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さても微笑ほほゑむやさまみや。散りては更に寄せなる
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
若葉どき雲形定規かきいだき學生は行く燃ゆるその眼眸まみ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
両側に立続く長屋はちりまみれし赤煉瓦の色黒くなりて、扉傾きし窓々にはも見えず、低き石段を前にしたる戸口のうちは、闇立ち迷ひて
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ご存じあらば自作の詩集を一冊購いたまえといい、洋灯はくらいか、あかるいか、くらい小路をくぐり出で、ああ麗わしの眼見まみえて、……と、また唱い出した。
洋灯はくらいか明るいか (新字新仮名) / 室生犀星(著)
筏のあるじまみ赤く
〔ながれたり〕 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
まみは古巣で泣いてろ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
まみも兎も合點して
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
これはいったいどうしたことか? 数匹の犬や、猫や、兎や、狐や、まみが四足をしばられ、地面にころがされているではないか。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「贄釜の中へ贄を入れろ——ッ、……贄持って来オ——ッ、犬、狐、まみねこ、兎、贄のハダカを持って来オ——ッ」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
人魚は美女の眉目まみ薫る。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
衰への眉目まみ沈默もだしを。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
屠手の頭は手も庖丁も紅く血潮にまみれ乍ら、あちこちと小屋の内を廻つて指揮さしづする。そこには竹箒たけばうきで牛のあぶらを掃いて居るものがあり、こゝには砥石を出して出刃を磨いで居るものもあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
四月の初めで、上野は櫻にまみれてゐた。群集はぞろ/\街を通つた。停車場にはいつもより人が多かつた。中には花見手拭を首に卷いた陽氣な群も交つてゐた。世の中は今駘然と春めき立つてゐる。
受験生の手記 (旧字旧仮名) / 久米正雄(著)
𤍠あついくちづけ、燃ゆる星眸まみ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
殊に、自分は世の塵の深きにまみれ、久しく自然の美しさにこがれた身、それが今思ふさまその自然の美を占める事が出来る身となつたではないか。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
またよくこの獣を形容したラクーン・ドグなる英語があるに今もバッジャー(まみ、アナクマに当る)てふ誤訳を踏襲するに斉しく、今となっては如何いかんともするなし。
彼らの二つの手が相触れた神秘な瞬間に、はやその二つは蝋着ろうちゃくしてしまった。それら二つの魂が相見まみえた時、両者は互いに求め合っていたものであることを感じて、互いに堅く抱き合ってしまった。
彼はここにいまさず。よ、彼を納めし所を。されど往きて、弟子たちとペテロとに告げよ、「彼は汝らに先だちてガリラヤに往き給う、彼処かしこにてまみゆるを得ん、かつて汝らに言い給いしがごとし」
この小山のすそ馬見まみさき川(最上もがみ川の上流)が流れているのだが、それを眼下にみおろし、山形の街、桜桃畑、野、田畑とひろびろとした盆地を眺めつつ、柔い春風のなかで昼寝したものである。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)