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汚
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まみ
ふりがな文庫
“
汚
(
まみ
)” の例文
政子は、黙ってうなずきながら、露や草の実に
汚
(
まみ
)
れた身を、そのまま、
仆
(
たお
)
れている
朽木
(
くちぎ
)
へ腰かけて、もう明け近い
海面
(
うなづら
)
に向けていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
両側に立続く長屋は
塵
(
ちり
)
に
汚
(
まみ
)
れし赤煉瓦の色黒くなりて、扉傾きし窓々には
灯
(
ひ
)
も見えず、低き石段を前にしたる戸口の
中
(
うち
)
は、闇立ち迷ひて
夜あるき
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
足袋
(
たび
)
も脚絆も
塵埃
(
ほこり
)
に
汚
(
まみ
)
れて白く成つた頃は、
反
(
かへ
)
つて
少許
(
すこし
)
蘇生の思に帰つたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
汚
常用漢字
中学
部首:⽔
6画
“汚”を含む語句
汚穢
汚涜
汚点
薄汚
汚濁
意地汚
汚物
口汚
汚水
汚塵
汚染
小汚
汚辱
汚名
面汚
汚泥
穢汚
爺々汚
汚穢屋
染汚
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